おかえり、よさこい。
2022年。
よさこい祭りの足音が、2年ぶりに高知に戻ってきました。
しかし、世の中はまだコロナ禍のさなか。
「今年も、よさこいは中止になるのでは」──
そんな不安が広がるなか、よさこい祭振興会と高知市が発表したのは、「特別演舞」というかたちでの実施でした。
喜びと、戸惑いと。
2年ぶりの開催に、多くのチームが希望を抱きました。
一方でSNSには、「感染を広げるな」「迷惑だ」といった声が溢れ、参加をためらう空気も漂っていました。
さらに、感染症対策として、
・記念メダルの配布中止
・観客の声出し応援の禁止
といった制限が発表され、例年とは大きく異なる形での開催に、戸惑いもありました。
「高知、冷たくない?」
そんななか、ある県外チームの代表から届いた一通のメッセージ。
「高知、冷たくない?」
その言葉には、たくさんの想いが込められていました。
よさこいが開催されることへの感謝。
けれど、SNS上の冷たい言葉や、厳しい制限。
演舞場は限られ、中央公園ステージもなく、参加費は例年通り──
「楽しみにしていた分、寂しい」そんな心の声でした。
私たちはその言葉に、大切なことを気づかされました。
心からの「おかえり」を届けたい。
よさこいを愛するすべての人に、あたたかな「おかえり」を届けたい。
そんな想いで、有志の皆さまと協力し、協賛を募りました。
・参加する踊り子さん6,800人に、記念メダルを。
・声を出せない観客の皆さんのために、応援メッセージ入りのうちわ50,000枚を。
帯屋町の垂れ幕にメッセージなど…
これらを制作し、高知商工会議所と連携して配布しました。
プロジェクト名は「おかえりよさこい」。
それは、帰ってきたよさこいに向けて。
そして、よさこいに帰ってきてくれた皆さんに向けて。
私たちからの、心からのメッセージです。