2023年──
ついに、3年ぶりとなる「よさこい祭り」が通常開催として高知に帰ってきました。
2022年の特別演舞を経て、街全体が再び“よさこいの夏”に包まれました。
よさこいがない夏を経験して
コロナ禍によって、高知の経済、とりわけ観光関連産業は大きな打撃を受けました。
私たちは、よさこい祭りがもたらす「経済波及効果」の大きさを、改めて実感しました。
その効果は、約96億円──。
この数字は、よさこいが単なるお祭りではなく、高知という地域を支える大きな柱であることを物語っています。
しかし、コロナは私たちに教えてくれました。「当たり前」は、決して当たり前ではないということを。
よさこいを未来へつなぐために
よさこい祭りを、これからも続けていく。
それは、地域の人々の心のよりどころであり、街の経済を支えるためにも必要なことです。
しかし、2023年の祭りでは、コロナ禍や物価高の影響により、参加を断念したチームもありました。
そんな現実に直面し、私たちは問いかけました。
「よさこいの経済効果を、もう一度よさこいに還元できないか?」
ある企業では、「自社の売上は社会と共に成り立っている」として、売上の1%を寄付する活動を続けていると聞きました。
私たちもまた、高知のよさこい発祥の地として、そんな循環を生み出せないか──そう考えたのです。

よさこいに関わる、すべての人の力で
よさこい祭りは、踊り子やスタッフだけで成り立っているものではありません。
県外からの来高者は、約100万人にものぼります。
この祭りで利益を得る企業や事業者の皆さんと一緒に、資金的な循環の仕組み──「よさこいエコシステム」を築いていくことが、持続可能な祭りのかたちになると信じています。
そして、この取り組みは、「よさこい祭り」がなんとか開催できている今だからこそ、必要だと感じています。
いつか「できなくなる」その前に。今、地域全体で未来への布石を打っていくことが大切だと考えています。
宇宙兄弟 × よさこい
2023年、私たちはこの想いを形にするため、「宇宙兄弟」とのコラボTシャツを制作しました。
このTシャツの売上の5%を、よさこい祭りの継続支援のために寄付する仕組みを取り入れました。
今回のコラボレーションのコンセプトは──
「やったことの結果が 誰かの“意味あること”になればいいんだ」
これは、人気漫画『宇宙兄弟』の中に登場する、心に残るセリフのひとつです。
このメッセージに共感し、よさこいを盛り上げ、未来へとつなげるサポートをしてくださった企業の皆さまをご紹介します。
この取り組みが、高知から全国へ、そして未来へと広がっていくことを願っています。
